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四周年記念企画 舞妓の舞台裏
ことの発端は、2001年も押し迫った年末。
関西に住むfc3s氏から、「おかーん、新年会やるで。もうメンバーに入っとるから！」と電話をもらったことにさかのぼる。
私は考え込んだ。
関西は遠い。お金もかかる。しかし、久しぶりにfc3sとも会いたい。ってことで、何とかスケジュールを空けて、2002年の1月11日。私は新幹線に乗り込んだ。
ちょっと時間的にきついため、他のT'sの友達なんかにも会いたかったのだけれど、今回は見送り。ごめんなさい。次回はそのためだけに行くぜ。
関西に行くならば、と私は一つ野望をかなえることにした。
昨年年末に日記閉鎖などちょーっと凹む出来事があったし、自分へのご褒美★とか勝手な言い分をくっつけて。
それが、「舞妓変身体験」なのだった。
関西行きが決まったのが直前だったので、あまりじっくりと調べることができなかったのだけれど、割とリーズナブルかつ「男性可」の場所をネットで探し出し、京都に到着してすぐに電話を入れ、予約を入れた。ふっふっふ。
その後、fc3s氏ともう一方（差し障りがあるといけないので名前は伏せますが、大御所。有名人よ）と合流。そのことを話すと二人とも興味津々。結局３人で舞妓さんになることと相成りました。
13日。夕べ遅くまで飲んだくれていた一行は、なんとか早めに起き出して京都へと向かう。しかし、本日は京都で女子駅伝が開催されるらしく、高速道路を降りないウチから渋滞にはまってしまった。
市内に入ってもなかなか車は進まない。予約の時間は迫る。うひー。
……結局ぎりぎりの時間に到着。お店自体も京都らしい古い路地にひっそりとあり、見つけにくかったってこともあるけれど。
ちょっと緊張しながら呼び鈴を押し、中に入る。
そして、女性に混じり説明を受け、いよいよ変身なのだ★
残念ながら、メイク中や着替え中の写真はNG。
文章での中継でご容赦ください。
我々男性三人組は、スタッフルームに通される。他の女性客と着替えが一緒の部屋ではまずいという配慮でしょう。これは当然。
まず襦袢と足袋を渡される。しかし私いきなり頓挫。足袋なんて穿いたことないよう。
着替え終わったらフロアを上がり、メイクルームへ。髪を結び、ネットを被せられる。
先に二人はメイク開始。メイクさんの人数の都合上私だけ先に着物を選ぶことに。
カワイイ中学生くらいの女の子に囲まれつつ赤系の着物を選ぶ。ふふふっ。
そして呼び出されメイク開始。
ひゃーっとした白塗りの感覚。ううっ、ぞくぞくっ♪
ほとんどずうっと目を閉じていなければならないので、自分がどんな風に変身していくかはわからない。惜しいなあ。
何度も何度も塗り重ねられる水化粧。うーん、どきどきする。
さ、できた。というメイクさんの声でぱちっと目を開ける。
「後ろの鏡見てから着付けに行ってね。目がぱっちりしてるから、可愛く出来たよ。」と言われる。どれどれ。
うーわー。
メガネは外してしまったので、ちょっとぼんやりだけれど、鏡の中には、もはや私だか誰だかわからない、舞妓もどきさんがいた。ほんとはもっとじっくり見たかったんだけれど、急かされちゃいまして。着付けに向かう。
既にメイクの終わっていた二人は気付けの最中。着物はピンク系と黒系だ。らしい色を選ぶもんだなあ。
実は私、普通の着物でさえ袖を通したことが無い。
ましてやこんな舞妓の衣装なんて、どこがどうなっているのかさっぱりなのだ。
気付けのお姉さんに何度も何度もぎゅうぎゅう縛られていく。少しずつ背筋が伸びていく気がする。
長い裾をたくし上げて、ここを持ってねと言われて、ぎゅっと握る。
さあ。カツラ被って撮影へどうぞ、と言われた。
よたよたと慣れない着物姿で階下へ降りる。すぐにずっしりと重いカツラを被せられた。
鏡を見る。
にへら★
悪くないぞー。自分で言うけれど結構カワイイ舞妓さんが出来上がったのだ。
ううっ、来てよかった……。
そして、ポーズを付けられて写真撮影開始。お店のポラロイドカメラとともに、私のカメラも手渡すと、一緒に撮ってもらえる。
ポーズと一言で言うけれど、実はかなりキツイ。肩をぐっと下げてっ、顔をこのぐらい傾けるの、そーそー。とかカメラのお姉さんに言われるんだけれど、「は、早く撮って〜」ってな感じ。
写真のページにUPしたものは、そのときポラロイドで撮影してもらったものをスキャンしたもの。
下の写真が、そのとき私のデジカメで撮って貰ったものだ。
こっちの方がはっきりと顔の影が出ているよね。どっちも好きだ。
この写真を撮影したあと、カメラのお姉さんはしみじみと、かーわいいっ★ と言ってくれる。
まあ、実にいいタイミングで誉めてくれるんだ。
全部で４カット撮影して、ひとまず解放される。
他の二人の撮影を見たりしている間に、廊下でデジカメ撮影会になった。
正面。何度見ても私じゃないみたいだ。
デジカメで鏡撮りをする舞妓。デジカメが似合わないこと。手も黒いしな。
そして、自分撮り、アップ。これ割とお気に入り。
身体はきっちり固定されているし、カツラは重い。他の二人ともしんどーいと言っていた。
しかし、実は私はもうずっとこのままでいたいとか思っていたのだ（笑）。
とはいえ化粧を落として着替えないと、新幹線で帰れない（アタリマエだ）。
また来ようっと♪と思いつつ、着替えに戻った。
まずカツラを外し、着物をばさばさと脱ぐ。いつのまにこんなに着ていたのかーと思うほどの布の量。
一旦着替えを取りに戻り、着てきたジーンズに履き替える。
ついでなので、化粧を落とす前に撮ってみました（笑）
その子です。じゃなくて。
メイク落としも、他の女性達と一緒にならないようにベランダの給湯器で行う。
なにせ背中まで白塗りだもんで、一人じゃ落とせないのだ。私一人で来ていたらいったいどーなっていたのでしょう？？
三人で、ごしごしと落とし合う
そして、写真を受け取り、ほくほくしながら帰途についたのでした。
ここまで読んでもらっておわかりの通り、この変身処はスタッフもてきぱきしているし、ちゃんと誉めてくれるし（笑）、大満足なのでした。お値段もかなりリーズナブル。
また行こう！ と思わせてもらえました。
ナイショにしてこっそりと私だけ何度も行こうとか思ったんですが（笑）、ここで紹介しておきます。大々的に宣伝した方がいいのかな？
変身処舞香さん、です。
さあ、みんなもレッツ変身！
いい写真とれたら、私にも見せてくださいね。